GYROTONICR Master Trainer, GYROKINESISR Pre-Trainer YUKIE YAMAMOTO

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仕事を楽しむ少女。

2017/01/14 伝えるということ/日々のこと

FullSizeR (22)

スタジオの近くにある大好きな「Farm to you」。
とにかくここのコーヒーが最高!
すっかりスターバックスに行けなくなりました。
冷めてもおいしいし、もちろんホットでもさらにおいしい。
そして、おとなりではサラダやフムスラップを売っています。
どれも注文してから作ってもらえてとってもフレッシュ。
鎌倉にいると「顔がわかるお店」でごはんを食べたり、テイクアウトできて
とってもしあわせです。

 

さてさて。
相変わらず「スケールの大きい人」について考えていて、
きょうは川久保玲さんのことを調べてみました。
あまり表には出られないかたですが、コムデギャルソンの創始者。
大学のころ、ものすごーくコムデギャルソンが大好きでバイト代をつぎ込んでいました。
そうそう。新卒で会社に入った時もコムデギャルソンで取材に行っていました。
それが制服を着た学生さんのように見えたらしく、
今は亡き石原プロの小林正彦専務に「学生さんみたいだな」と声をかけていただき、
顔を覚えていただけたことがあります。

 

さて、そのコムデギャルソンの川久保玲さん。
彼女の数少ないインタビュー記事は読み、とても面白いと思いました。
なかでも好きなものをいくつかピックアップしてみました。

 

誰にでもわかって、よく売れそうで、という服を作っていたらコムデギャルソンの存在はありません。」

いいものは人の手や時間、努力が必要なので、どうしても高くなってしまう。
効率だけを求めていると、将来的には良いものが作れなくなってしまいます。

若い人たちが考えたり作ったりする楽しみや必要性を忘れていくのが心配なのです。
たとえば、ジーンス1本が何百円なんてありえない。どこかの工程で誰かが泣いているかもしれないのに、安い服を着ていていいのか。
いい物には人の手も時間も努力も必要だからどうしても高くなる。いい物は高いという価値観も残って欲しいのです。」

※「」の中は全てWikipedia参照

 

ジャイロトニックのプライベートセッションを「高い」と感じるかたがいらっしゃいます。
いつも「なぜそう思うのかな?」と思うのですが、
川久保玲さんがおっしゃっていることとちょっと似ているのかなと。
いいものを提供しようと思っている私たちトレーナーはトレーナーになるための時間と努力をしています。
もちろん、その後も学ぶ時間やお金をかけています。
それはじっくりとからだに「使い方」を再教育するからなのです。
「時間がかかる」「お金がかかる」と効率や即効性ばかり求めてしまうと、
本当にからだにやさしくて、そして自分自身がもしかしたら生涯、獲得できる何かを
手に入れるチャンスを失ってしまうかもしれないのです。

 

 

そしてわたしたちトレーナーも川久保玲さんがコムデギャルソンに誇りを持っているように
ジャイロトニック、ジャイロキネシスにもっと誇りを持っていいんだなとも思いました。
「誰にでもわかってよく売れそうで」って、確かに大切なことではあるけれど、
本当に必要な人に届く努力をしたら、あとは今、来てくださっている
「ジャイロトニック」「ジャイロキネシス」を大切に思ってくださるかたに
本気で寄り添う。それでいいのかもしれないなーと思ったり。
もちろん、本当に必要な人に届く努力は絶対に必要だし、何もしなくていいって言っているのではありませんよ。
でも、「知ってもらうためには何でもアリ!」的なのは
もしかしてジャイロトニック、ジャイロキネシスとはちょっと違うのかもね。
知る人ぞ知るすごいヤツ・・・っていうのかしら?

 

そして何より心打たれた記事。

 
前略 川久保玲様…(中略)表参道の交差点の方へほろ酔い加減で歩いて行って、あなたの店の前を通りかかると、なにやら店の模様替えをしているようでした。10時近かったでしょうか。店の中には、見覚えのある小柄で黒ずくめの女性がまめまめしく動き回っているのがガラス越しに見えました。あなたでした。私は思わず携帯電話のカメラのシャッターを押していました。その姿があまりにも神々しく見えたからです。(中略)その後、地下鉄に乗ってあなたを撮った写真を見て、驚きました。コラボ商品の陳列をしているその姿はまるで遊びに夢中になっている少女のようです。論語に「子いわく、これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」とありますが、この写真は艱難辛苦するクリエイターの姿ではなく、仕事を楽しむ少女です。そしてもうひとつ、夢中ではあるが、その「夢中」の加減が半端でないということです。何かに憑かれているような、鬼気迫る妖気が漂っているのです。何気なく押したシャッターが、とんでもない瞬間を捉えていたことに私は気付きました。大袈裟に言えば、あなたの創作の秘密を垣間見たような気持ちになりました。写真嫌いのあなたのことですから、ブログとはいえ、この写真の掲載には眉を顰められるかも知れません。しかし、あなたのクリエイションの素晴らしさを書いた何万字以上に、この写真はその本質を衝いていると私は思います。間違っているでしょうか?」(出典:2012年12月5日 WWD JAPAN COM 編集委員ブログ:担当:三浦彰氏)Wikipediaより引用

 

「仕事を楽しむ少女」
「『夢中』の加減が半端ない」

 

うーん。
なんて素敵!
そんなふうに言われる人になりたい!なる!絶対なるよー!

 

川久保玲さん、好き。
わたしにとってスケールの大きい人だ。

 

 

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