GYROTONICR Master Trainer, GYROKINESISR Pre-Trainer YUKIE YAMAMOTO

Contact

Blog

ルールの中の自由。〜なると屋+典座から学んだこと〜

2015/09/12 ジャイロキネシス

鎌倉で人気のごはん屋さん「なると屋+典座」。
「典座」とは禅宗寺院の役職のひとつで修行僧の食事や仏や祖師への供膳を司る。
簡単にいえば、お寺の「ごはん係」ってことですね。

なので、なると屋さんのごはんはもちろん「精進料理」。
お出汁はかつおぶしをお使いになっていらっしゃるのかもしれませんが、
基本的には旬のお野菜を使ったお膳「今月のごはん」がベース。
おうどんもありますが、そちらももちろん精進です。

 

「お野菜だけのお膳なんてさびしくない?」
「お野菜だけで満足できるの?」
「湘南なのに魚はないの?」
とか言っていたら、「ああ、ごめんなさい」「すいませんでした」って言いたくなるから。
っていうぐらい、それはそれはすばらしいごはんです。

 

春の足音が聞こえてくる冬の終わり。
白菜のみぞれ汁のなかにほんのり感じる春の兆しはふきのとうの苦みだったり。
春は生き生きとした新じゃがいもとわかめのかき揚げだったり。
そうそう、今の時期はたしかイチジクのお味噌汁です。
初めて飲んだときは「さつまいも?」と思ってビックリしたのを今でも覚えています。

 

お料理を考え、作っていらっしゃるのは店主・イチカワヨウスケさん。
すでに絶版になってしまっている彼の著書『「なると屋+典座」の野菜をいただく』の
なかで書かれている「正々堂々、リングのなかで」というコラムが大好きです。

 

「野菜だけで料理をすること。その季節のものであること。
日本で育ったものであること。これが、僕が自分の野菜料理に課したルールです。
料理は自由ですから、何をしてもいい。
それでも、格闘技と同じで、リングのない料理は意味がない。
ルールを守りながら、そのなかで工夫したいのです」

 

数年前に彼のこの言葉を読み、イチカワさんのお料理とジャイロキネシスって
すごく似てる!と思い、ますますイチカワさんのお料理が好きになりました。

ジャイロキネシスはフォーマットが決まっているうえ、
流れるように動き続けることが「ルール」。
このなかで、参加してくださっているみなさんに
楽しんでいただいたり、動きを深めていただいたりするために
「工夫」が必要なわけで。
ハッキリ言って大変だけどそれが楽しいし、なんてチャレンジングなの!
と興奮せずにはいられません(笑)。

 

そして、もうひとつ。
イチカワさんがおっしゃっている「おいしい流れを作る」について。

 

「店では定食を出しています。
献立は毎月変わり、料理を作る側が内容を決めさせてもらいます。
アラカルト料理だとどうしても、食べたいという欲求を満たすだけの
ものになってしまいます。そうではなく、食事のひと流れを通して『おいしい』と
思ってもらえる店になりたいのです。一汁一菜も同じ考えです」

 

ジャイロキネシスって長い長いフォーマットで60分っていっているのに
全然60分じゃ終わらないし、90分に至っては「2時間でしょ(笑)」って
言いたくなるぐらいのエクササイズ量だからね。
省いたり、イスのパートだけやりたくなる気持ちもよくわかります。
わたしは時間のなかで、できるだけたくさんの種類のエクササイズを提供
するようにしています。
イチカワさんと同じで、「ジャイロキネシス」というひとつの流れを通して、
「楽しい」「元気になった」「面白い」ってお客さまに思っていただきたいから。

 

いろんなジャイロキネシスがあっていいと思います。
そのなかでわたしは「ルールの中でどれだけ自由に楽しめるか」に
いつも向き合いながら、ジャイロキネシスを伝えていきたいし、
そこにしか興味がありません。
だって、わたしが「大好き!」「楽しい!!」って感じたジャイロキネシスは
流れのなかでたくさん動くオーセンティックなフォーマット。
そのなかでガイドのかたが自由に楽しんでいるからこそわくわくできたクラスだったから。

FullSizeRenderyukipoo

きょうはいつもと違うパンツをはいたので、どうしてもパンツも入れた写真を撮りたい!と
あれこれしてみたら、ホネ師匠とかグリーンとかマシンとかどんどんいれたくなっちゃって
こんなごたごたに。そうなのです。欲張らずにシンプルに!
ジャイロキネシスと一緒なの。

というわけで、きょうはトレーナーさん向けのブログになっちゃったけど。
そういう意気込みでオレ、ジャイロキネシス、やってます。
明日もやるよっ!
よろしければぜひ。

 

 

Categories

Recent Posts

Archives